ファイルやプログラムを実行して、操作できるまでの待ち時間。
これを私は 「 デッドタイム 」と呼んでいます。
プログラムの起動を画面の前で、ただひたすら待つだけで、
なにもすることがない、なにもできない この中途半端な時間。
このデッドタイムを少しでも減らす方法として、メモリの増設、OSのカスタマイズ、
レジストリの最適化等、BIOS見直し等、効果が高いものから気休め程度のものまで、
とにかく色々ありますが、
今回、特に効果が目に見えてわかるという評判が多く、信頼性も高くなりつつある
SSDを仕事用PCに導入しました。
SSDとは、現在最も普及しているハードディスクドライブ(以降 HDD)の
次世代ストレージとも言われる
半導体メモリディスク、Flash Solid State Drive-フラッシュソリッドステートドライブ(通称 SSD)
で、記憶部が複数のシリコンチップで構成されています。アーム・モーター・ディスクなどの
機械部品がないので、読込速度が速く、 消費電力も少なく、衝撃や熱にも強い。
ですが、HDDに比べ、データ総容量が圧倒的に少なく、コストパフォーマンスも悪いので、
現在のPC環境をキープしつつ、容量が小さいSSDへ換装するには、ある程度の計画が
必要になります。
SSDを導入するPC |
使用SSD |
DELL VOSTRO 200 Pentium Dual CPU E2140 1.60GHz |
① 確実にデータを移動するための前準備
HDD革命 にて 160GB HDD → 60GB HDD 縮小コピー
PCを介さずデータを丸ごとコピーする装置の仕様に合わせるため、
一度、別のHDDにデータを退避させる。
②データをSSDへコピー
これdo台 にて 60GB IDE HDD → 80GB SSD 丸ごとコピー
③未割当領域をCドライブへ統合
パーティションワークス にて 未割当 領域を未使用領域へ統合
結果は、以下ベンチマークの通りで、効果は非常に高く、ベンチ手法によっては
読み込みで66倍の数字を叩き出しています。
実際、体感速度も効果てきめんで、例えば、Adobe Illustrator CSは
起動までに23秒程度かかっていましたが、現在は16秒となり、
EXCEL2003・筆まめVer18は起動に約3秒と大幅な起動時間短縮
となりました。今回SSDを載せたPCはOSがXPなので、Windows7、VISTAであれば
さらにパフォーマンスが上がるかもしれません。
と、ここまでは、いい事づくめのように思えるSSDの利用ですが、
まだまだHDDに比べると高価で、また寿命・扱いに注意とある程度の理解が必要です。
この件に関しては後日。
いずれにせよ、デッドタイムの大幅な減少は非常に嬉しい限りです。
小松さん、強力なフォローありがとうございました!