情報漏えいのニュースが絶えない昨今、
個人のPCでも情報漏えいを気にされるお客様が増えてきました。
お客様持ち込みのハードディスク。
PCを新調したので、旧PCのデータを消去したいとのこと。
約7年使用したハードディスクにはデジカメ画像、メール履歴、そして年賀状住所録データが
たっぷり詰まっているとのことです。
早速その場で作業にとりかかります。
取り出したハードディスクドライブ。この中に全てのデータが入っています。
カバーを取り外します。
プラッタ(円盤部)に傷をつけ、さらに水没させます。(ハンマーでプラッタを粉々にする場合も)
ここまでの状態にして、最終的にリサイクル業者に引きとってもらいます。
これで作業完了となります。 時間は約20分ぐらいでしょうか。
「これで絶対大丈夫ですよね?」
作業前・作業後にお客様によく聞かれる質問です。
これで100%漏洩が防げるかと言うと、実はそうではありません。
墜落したスペースシャトルのハードディスクを復旧した事例もあるぐらいですから、
このような状態のドライブでも、データを取り出そうと思えば取り出すことができます。
ただ、この場合は、「絶対に〇〇のデータを盗んでやろう」
という悪意のある第三者が狙い撃ちしない限りは、偶然にデータを参照できるような
ことにはならないと断言できます。
官公庁からもデータ消去を依頼されることがありますが、
この場合は、ペンタゴン・NSA(国家安全保障局)のデータ消去ガイドラインに
基づいた専用消去ソフトで数時間かけてデータを消去します。
その後に物理的に破壊します。手間もコストもかかりますが、より確実な方法です。