という症状に悩まされているとのことでお伺い。
対象のパソコンはNECノート Core2Duo VistaHomePremium モデル。
いつのまにかこんなふうになってしまったということで、
PCをお預かりし、検証作業に入ります。
まずは起動して、症状を確認してみます。
Windowsとすべての常駐プログラムが起動した後、しばらく待ってみますが、
Windowsサイドバーの天気、株価ガジェットの情報が更新されません。
この時点でネットに接続できていないということがわかります。
物理的な故障、デバイス、ネットワーク探索、ファイアーウォールを確認しますが、
特に問題がみあたりません。
ということは常駐ソフト関係が疑わしいので、今度はセーフモードで
PCを再起動してみます。
が、それでもつながらない・・・
ということで今度は、このマシンにインストールされている
ウイルス対策ソフトの”ウイルスバスター2010”の設定を見てみます。
ウイルス対策ソフトのフィルタリング性能やセキュリティ機能があまりにも
強力だと、副作用も強く、ネットにつながらなくなる、つながりにくくなる、
というケースがあるのです。
ネットワーク詳細を見ると、なにやら見慣れないコンポーネントが・・。
「Trend Micro NDIS 6.0 Filter Driver」
Trend Microとはウイルスバスターを開発・販売している企業です。
つまりこれは、ウイルスバスターをインストールしたことによって付加されたコンポーネントと
判断できるので、とりあえず、このチェックを外してみます。
OKを押したその瞬間、ネットにつながりました。
その後、再起動しても、問題なくネットにつながるので、
今度はこのフィルタをはずして問題がないかを確認します。
結果、OSの更新プログラム、Windows Vista SP1をインストールすることによって本問題解消できるということがわかったので、フィルタをはずした状態でご返却し、 後日OSのアップデートを行うという段取りになりました。
Windows Vista を実行しているコンピュータに NDIS (Network Device Interface Specification) フィルタ ドライバが 2 つ以上インストールされている場合、断続的にネットワーク リソースにアクセスできなくなる |
ちなみに、このウイルスバスターですが、 とにかく機能が多いです。
バージョンがあがるたびに増えています。
至れり尽くせりなのはいいことですが、反面、パソコンのパフォーマンスが著しく低下します。
その殆どの機能がインストールした時点で有効になっているので、メーカーサポートページで
どんな機能なのかをひとつひとつ確認し、不要な機能、サービスは無効にしましょう。