友人がビールの入ったコップをキーボードにひっくり返ってしまい、文字が打てなくなってしまった
ということでご来店されました。
幸い、PCは起動しましたが、実際、キーボード操作はまともにできない状態です。
パソコンをお預かりし、内部チェック・クリーニング、キーボードの交換作業に入ります。
本体底面の星型ネジをはずし、底面蓋を開けてみます。
下部の黒い部分はバッテリーで、上部は基盤(マザーボード)で、キーボードがまったく見えません。
ということでバッテリーと基盤をはずします。
基盤をはずすと銀色金属カバーが出現しました。どうやらこのカバーを剥がすとキーボードのようです。
ところがこの金属カバー、ネジで固定されているのではなく、プラスチック性のリベットで固定されています。
要はプラスチックを溶かして平らなフタ状にして固定しているのです。金属カバーに黒い点状のものが見えますよね。これが全部リベットです。これをすべて削らなければなりません。およそ50箇所・・・。
デザインナイフでリベットをすべて除去し、ようやく金属カバーをはずすことができました。またリベットが出てきました。およそ30箇所・・・
30箇所のリベットを除去し、ようやくキーボードにアクセス、そして取り出すことができました。
結果、全バラシという形に・・・。薄型モバイルPC特有のメンテナンスを考慮することができない設計ですので仕方がありません。
新しいキーボードを装着していきます。キーボードはなんでも良いわけではなく、そのメーカー、その機種、その型番専用のキーボードを選ばなければなりません。
本機種はキーボード交換を手軽にできる機種ではありませんでしたが、お客様にしてみれば
「いや、そう言われても・・・」です。そんなノートPCでも積極的に対応します。お気軽にご相談ください!